
手術後 姉は順調に回復して行った 辛い時 一秒ごとに過去になっていく時間が 優しく思えたわ
私と義兄は翔太にかかりっきりの毎日だ バリアフリーでも 散らばったおもちゃに躓いて転んだり
姉のドレッサーから剃刀を見つけ出し 口に入れる寸前で気がついたから良かったけど 気が抜けない
寝ている以外は戦争みたいだ 何かあったら取返しがつかない 育児の大変さが身に染みた日々だった
翔太の祖母 義兄の母は 翔太の面倒をみると申し出て 姉に断られ怒り心頭らしい 義兄から聞いた
今なら意外ではない 姉は内心は 姑を嫌っていた様に思うし 私もあの人は苦手だもの
姉は自分の生死を前にして 上辺の愛想良さをかなぐり捨てたのかもしれない 私もそうなるのかな?
後日 姉に聞いてみたら あぁ 彼女に翔太を触られるのが嫌だっただけ 本音は常にシンプルって事よ
私達にも翔太の祖父母にあたる両親はいるのだが 二人とは絶縁状態になってから何年も経っている
話題にしないのが暗黙の了解事項だが 小学生だった私は内緒で 一度だけ母と話をした事があった
母は私達を捨てて 男と駆け落ちした人だった 生涯許さないし今では他人より遠い人だ・・つづく